誕生日

先月の25日に69才になった。40才で会社の創業、来年は古希と会社の寿命といわれている30周年を迎える年。サラリーマンを約18年勤めての起業は当時はベンチャーと云う言葉もなく、周囲には無謀と云われ続けた。まったくその通りで事業計画も無く営業ルートも無く資産といえるものは当然何もない。数百万円の退職金は2から3か月で無くなった。土日は宅配のアルバイトで凌ぐ日々の連続。得意先から頂いた仕事は見るものすべて初めてで作業車も無く身動きが取れない。今のようにインターネットで調べることも出来ないため知ったかぶりで見様見真似で仕事らしきものを続けた。受注した仕事の中で手書きの報告書があった。ここでCADを導入してどこの会社もやっていなかった図面化をして提出。これがひとつの技術評価になった。しかし、当時のパソコンはNECのPC98という世の中でパソコンというと最先端の製品、価格は60数万円、CADソフトは180万円くらいかかった。当然ながらCADなどやったことは無く、購入した商社からオペレータを派遣してもらい習得した。当時の投資金額は今なら十分の一の価格で何百倍かの性能がある。困れば何でもできるという経験が現在の自信のひとつになったと思う。働くとはどういうことかを考える。世の中すべての人間は一人では仕事が出来ない。相撲に例えると「土俵」が有っての相撲取り、「会社」が有っての社員だ。逆も可なり。そして何より自分から協力する姿勢が大事だ。ギブ&テイクはまさにこちらが先に与えるという事。先に欲しがってはならない。評価は周囲がするもので自分は頑張っているという独りよがりは通用しない。今月で令和二年度も終了。会社組織としての課題は沢山残っているが来年はチームワーク作りを第一に考えよう。

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