262の法則

ビジネス書などで引用されている経験則で262の法則がある。2割の人間が優秀な働きをし、6割の人間が普通の働き、2割が粗悪な人間といわれている。古くはパレートの法則で2割の優秀な社員が全体の8割の利益を生んでいるというもの。この経験則は本当にその通りだ。実際は上に居た2割が6割の方へ落ちることもあり逆に6割から2割へ上がる者もいる。しかし、粗悪と言われている2割はバランスを取るだけの存在。世の中の経営者にはこのバランスが必要と言っている社長もいるが、中小企業はそうは云っていられない。何とか全体を向上させなければ競争に勝てない。粗悪の2割は本人の自覚以上に今まで育ってきた環境や親の教育、学校の教育の中で修正されなかった不幸な時間を過ごしてきてしまった。つまり人との巡りあわせの機会を自ら無くす行動をしている。本来ならば周囲の先輩、友人がその場で注意するべきなのに皆が知らんぷりしている。責任は社会全体にある。毎年、新卒の定期採用をしているが僅か30分程度の面接では学生側は事前に受け答えの練習をしてきてるので性格などの良しあしは判断できない。まして個人情報保護法によりプライベートなことなど全くと言ってよいほど質問は出来ない。最近ではおみくじを引くようなものだと割り切っている。入社後に挨拶の仕方など小学校で習う内容を社会人に教育しなければならない現状に中小企業は戸惑っている。今、働き方改革でテレワークに始まり労働基準法では説明できない労働になっている。社員と個人の仕事、家と会社などの通勤など今まで当然と思われてきた働き方、特に一時間当たりいくらの生産したかなどを基準にしてきた働くという定義は無い、ただ法律が追いついていない現状に中小企業ほど組織崩壊へ向かって行くと思われる。

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