個人とビジネス

会社員であるということは一定の時間を自ら会社に提供すること。これにより対価を貰う。会社はその時間を社会に有効に使えるように知恵を絞る。基本は定期採用を行っているが創業時はすべてが中途採用者であり、その頃は入社イコール就社という考え方に異論は無かった。数年前から地元の都立高校へ年に数回、就職についての講義を行っている。対象は年度により異なるが1年生、2年生が多い。ここで常に話すことは会社選びについてだ。先ず、職業については3つの職について自分が目指すものを選択する。ひとつは職人、これは一般的に想像する現場の大工さんや電工さんだけではなくお医者さん、弁護士など自分の技量で仕事をする人。二つ目は勤め人、サラリーマンだ。親が共通して勧める職であり大手の名の通った会社を目指す。最後は創業者への道。この3つの職業を決めたら次は業界だ。給料は業界により決まっていることが多い。業界の次に決めるのは会社だ。現在の就職選びはこの逆で高校生は親の意見に従い、先ず会社選びから始めて試験を受ける。高校生は進路指導の先生や親の意見に従い進路を決めている。入社後に世間を知り、こんな筈では無かったと退職する。毎年言っているが先ずは「職人」か「勤め人」「経営者」の選択をする順番を決めることが大事。今は就社という意識は必要ないが自分が居ないとこの会社の将来は無く発展しないぐらいの気構えや行動を取る存在になってほしい。

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