平気でうそをつく人たち

創業して2年ほど経った3月13日に救急車で運ばれた。朝起きたら布団から起き上がれず背中、お腹とどこを触っても激痛。原因が分からず都立駒込病院で3週間ほど検査付けの毎日。そこで判明したことは胆石、盲腸、十二指腸、腹膜炎が同時に発症した。入院の前日まで48時間一睡もせずに現場で働いていた。その頃は社員数人で朝から晩まで休みなく現場作業であった。何しろ翌月の収入の確保しか頭になく無我夢中で何でも仕事はやった。手術は外科でへその上から17センチ切開して胆石、盲腸手術。終わるとすぐにリハビリで激痛の中、廊下を歩いた。その入院中に読んだ本の中に松下幸之助氏の経営書やタイトルの著者、精神科医のM・スコット・ペックの「平気でうそをつく人たち」だ。なぜこのような本を選んだかは不明であるが当時は精神的に病んでいたかもしれない。このペックが云う邪悪な人間の条件とは「耐えることを拒否する」「他人をスケープゴートにする」「自分だけの論理しか認めない」「自分の非を絶対に認めず自己正当化のために嘘をついて周囲を傷つける」という。昨年末より社員の自主退社があった。これらの社員も著書の言っている通りの人間であった。結果論となってしまうが元々そのような人間であったか嘘を見破れない経営者側の問題なのか分からないが平気で嘘をつく人たちも沢山いるという事だ。嘘をつく人間は一生心の記憶に残ると思うが嘘つかれる方はその場だけの怒りだ。報告・連絡・相談を基本としたコミュニケーションは改めて重要なことだと思う。

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