会社の辞め方

昨年の6月にある方からの紹介で予定にない社員を途中採用した。経歴は国内でも有数のマンモス大学の工学部建築科卒業であった。履歴を見ると正社員としての経験は乏しく何か目標があっての転職かと好意的に考えた。入社後3か月したころ任せた仕事について顧客からの指摘された内容について回答が出来ず突然1週間の無断欠勤。ここで決断すべきであったが紹介採用でもあったので我慢。結果、一昨日の夜、電話による突然の退職の申し出。昨日は朝から出社せず電話もメールも返答無し。申し出のあった夜、たまたまお客さんとの会合の後でかなり飲んでの帰宅後すぐの電話であり辞める理由が他人のせいにしていたと思う。翌日、話を聞こうとしていたら既に机もロッカーも綺麗になっており書類関係もシュレッター済。怒りと共に虚しくなった。この男の人生はわずか10か月の付き合いであったが当社社員20名の繋がりも自分から切ってしまった。嫌になったらその場から逃げる、辞める理由は他人が悪い。今までも当社を退職した若い社員の理由の共通点だ。私はサラリーマン生活の中、2回転職しているが将来単純に社長になりたいという夢があった。勤めていた会社が嫌になった訳ではない。40年近く経った今でも退職した2社の先輩、同僚、後輩との付き合いはあるし仕事のネットワークのひとつとしてお互い情報交換をしている。会社の辞め方を誤るとステップダウンすることも今後、面接時に教えよう。

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