今年を振り返る(前編)

昨年の東日本大震災による福島第一原子力発電所の電源復旧工事と広野火力発電所のガレキ撤去に震災翌月から社員、協力会社述べ700人を出し今年3月まで復旧工事を行った。復旧業務の依頼が来たときにまず社員に現場に行ってくれる者は挙手してくれと云ったところ全員が行きますと手を挙げてくれた(泣)。常務が社員の自宅の家族に電話をいれて事情を話して了解を得る。当時、テレビのニュースで見ることしかない現場状況に送り出す私も社員本人、家族も不安が一杯。もし、再度地震が来たら、津波がそして発電所の爆発等考えたらきりがない。しかし、電力業界にいる我々が行かなくて誰もが復旧できないという使命感だけで行くという状況であった。非常に過酷な環境の中で与えられた仕事は完璧に任務を終了できた。本当に社員と家族に感謝!結果、今年の4月には関電工より全国七百数十社ある一次協力会社の中で当社が最高の社長表彰をいただいた。当社にとってこの震災という不幸な出来事の中であるが同業者の仕事が激減していく中にあっても何時でも要求にこたえられえる`体制作りとお客のために働くという基本姿勢が実った時でもあった。20年前に関電工の協力会社になった創業時に私が直接、仕事を教わった同業会社は現在、経営不振となり閉鎖、その社員2名は当社が引き取り、社長も当社の協力会社として働いていただいている。また、同様に他社の社員も1名引き取って仲間として活躍している。今期当初は先行きがまったく見えず社員に仕事が無い時は自分でアルバイトをして稼ぐように言ったほどの緊迫した状況であったが幸いにも同業者の不振と作業量のバランスがうまく取れて当社に仕事が集中、土日も出勤するほどの受注を得ている。今年前半で学んだことは来る仕事は絶対に断らない、そしてお客の要求に対して最大限の努力をすることを改めて感じた前半であった。

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