就職と就社

ある会社の社員が数年勤めた後、退社した話。面接時にその会社の業務内容に興味を示し、入社したが会社の業務拡大に伴い自分の意図しない仕事を僅かの期間に従事した。その仕事は対人関係の調整や顧客との打ち合わせもあり世間一般であれば当たり前のことだがその壁を乗り越えられないため挫折。辞める理由として考えたのは自分の勉強したい業務が出来無かったことを挙げたようだがここで考えなければならないことは会社は常に変化し拡大しているということ。そしてその変化に対応すべき個々の社員は勉強してスキルアップして会社の目標に自分を近づけていかなければならない。会社の目的と自分の目的を一致させるための努力が必要。私がサラリーマン時代には自分がその立場になれば喜んで新しい仕事に打ち込んできた。就職とは自分だけの勝手な理由で選択する今の世界であり正に手に職をつけるという消極的な手段であり会社から見れば受け身。就社は自分と周囲の人との将来の世界を作っていく意識と自分で会社を育て創っていき積極的に組織の中で生きていく手段で能動的である。経営者としては就社意識をもった人材の採用を考える。この話を聞いて入社時の面接の時に会社の将来を語り就社の意味を説明し納得の上に入社させることの大事さを痛感した。

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