創業20周年と1周年

新年明けましておめでとうございます。今年は志幸技研工業株式会社を平成4年に創業して20周年となる節目の年。サラリーマン生活を17年して脱サラ。現在の常務取締役と二人で創業した。当初は親父の会社の2階の四畳半の使っていない倉庫を無償で借り、親父もクロス張りを手伝ってくれて机2台と電話1台でスタートした。ファックスを買う費用も勿体無く親父が会長である七福金属(株)のファックス番号を使わせていただいた。最初の売り上げは関電工さんより28万円の受注。そして今でも感謝しているが東急不動産の知人が太陽光システムの動向調査というレポートの依頼を50万円で発注してくれた。恐らく期待もしていないレポートだと思うが本当に有り難かった。また、サラリーマン時代に取引のあった会社社長より製品パンフレットの印刷依頼があり60万も頂いた。これらは自分が今まで経験してきた業務でないのを承知で応援していただいた。当時、パソコンはNECPC98シリーズで60万位した。CADソフトも180万、プロッターも120万くらの投資。リース会社も相手にしてくれずにすべて現金取引。あっという間に退職金も無くなる。今では信じられないが親父に頭を下げて金融機関より親父の実家を建て替えると言う理由である程度の運転資金を調達。何とか乗り切った。当初の5年間は毎月運転資金との戦いに明け暮れる。やっと会社らしくなった平成9年3月には48時間寝ずに仕事をしている最中に救急車に運ばれ入院。盲腸をこじらせて腹膜炎と胆石と十二指腸を同時併発。40日間入院。少し見通しが出てきた平成14年には椿山荘にて10周年を行う。この頃より事業の多角化を図り、官公庁物件の受注を始める。現在は電力事業と官公庁物件の受注割合はほぼ半分となった。昨年の7月に電気の使用量で分かる「独居高齢者の安否確認・見守りサービス」の事業会社(株)ネットミルを創業。今年1周年となる。創業は誰でも出来るが継続することは難しい。この難しさを乗り越えるにはどれだけ自分に対して応援してくれる人がいるかが鍵。逆に自分自身も他人に対して真摯に身を粉にして応援することが出来なければ発展継続はない。これから30周年に向けてのスタートの年だ。社内組織の確立と人材育成に向けて内からの改革を進めていきたい。

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