あらゆる業界で働き方改革という名の基に労働時間の規制がでている。労働規制イコール収入減になることは業界問わず従来からの常識。価格決定権は仕事の流れで上流が持っている。この価格は下からの積み上げではない。自社ブランドで利益確保を行い、その残りを下に流すということは昔から行われている。どの業界もピラミッド構造になっている。この流れを打破していくにはピラミッドの上部に向かうか、自社ブランドで競争力を持つ商品を創るかが大事。今週、東商本部で建設・不動産部会の本部・支部役員懇談会に出席する。本部役員はスーパーゼネコンの会長が出席する。この場で支部役員として現状抱える問題や課題を発表する。ここ数年の材料費の値上がりや、納期遅れによる現場職人の手数が想定の何倍かになっている。特に建設業においては施工前に契約が済んでおり、途中の値上げ交渉は困難だ。結局は工期短縮をするには労働者数を多く入れて工期内に終わらすことになる。最近ではアスベスト対策工事も含まれてきておりこの作業量は半端でない。冷静に考えると施主の建物に対して持ち主でない業者が対応を迫られている。こういった環境に対しても今までの施工体制にしわ寄せがきている。この辺の事情も話題として出す予定だ。社内体制も専門性が問われるがそれ以上に自分の仕事以外にも積極的に協力していく体制作りが必要。社員の一体感を作り各自が自覚を持たないと時間のアンバランスが生じてくる。一方は時間の余裕があり、他方は消化不良になってくる。これからの会社は個々の満足はもちろんのこと隙間のない働き方をどうしていくかが大事。労働力の確保のため通年を通して募集しているが全く応募が無い。同業他社も同様だ。汗を掻く仕事が評価されるような世界にならないと建設業の未来は無い。